大学院留学にかかるお金
カリフォルニア工科大学(Caltech)を例にとると、
- 学費:$48,111/year
- 生活費:$2,500/month → $30,000/year
- 合計:$78,111/year必要!?
ということになります。果たしてこのような額を払えないと留学できないのでしょうか?
以下はCaltechのFinancial Supportのページからの抜粋ですが、
“In general, most graduate students at Caltech receive full funding for their graduate education. In fact, approximately 99% of doctoral students have full financial support.”
つまり、Caltechに通う大学院生の内99%は学費・生活費をフルサポートされているのです!同ページからさらに抜粋すると、
“Financial support for graduate students comes in the form of fellowships, research assistantships, teaching assistantships, or some combination of fellowship and assistantship support.”
とあり、学生は以下の財源から学費・生活費を賄っているとわかります。
それではこれら1つ1つを紹介して行きましょう!
1. Fellowship (大学から)
出願先の大学から与えられる返済不要の奨学金です。Caltechの博士課程1年目の学生はほとんど全員この奨学金をもらって生活しています。取得の条件や難易度は大学によって大きく異なりますが、大学の規模が大きくなればなるほど一般に獲得は難しくなります。
2. Fellowship (外部から)
出願先の大学以外から与えられる返済不要の奨学金です。日本からアメリカの大学院に留学してくる学生のほとんどは、日本のどこかの財団から奨学金を獲得しています。支援額や期間は財団によってやや異なりますが、いずれにせよこれを出願前に獲得していると合格に非常に有利に働きます(大学院留学向けの奨学金)。
3. Research Assistantships (RA)
指導教員がある研究テーマについて獲得してきた研究資金から、その研究を手伝っている学生に支払われる給料です。博士課程の2年目以降の学生はこの財源で生活していることが多いです。出願時から教授との繋がりがすでに強い場合や、教授にめちゃくちゃ気に入られている場合は、1年目からこれのパターンもあります。
4. Teaching Assistantships (RA)
授業の手伝いをする学生に支払われる給料です。これもまた、RAと同じく博士課程の2年目以降の学生の主な財源となっています。大学によっては、TAとして一定期間働くことを義務としているところもあります。
まとめ
結局アメリカの大学院生は、そのほとんどがなんらかの形で学費と生活費を誰かに支払ってもらっているのが現状なので、お金の心配は全くしなくて良いということでした。
ただし見方を変えると、なんらかの形で資金を確保できていない学生はアメリカの大学院に受からない(受かりにくい)とも言えます。そして日本人の我々にとって最も獲得しやすいのが、2の外部奨学金です。この記事(大学院留学向けの奨学金)に詳細をまとめたので、参考にしてみてください!
船井情報科学振興財団などの奨学金の期間はほとんどが2年と記載されているのですが、その場合は3年目以降はRAかTAによる給付を目指すのでしょうか?
さかさん
コメントありがとうございます!
奨学金がある2年間に3年目以降お金を出してくれる教授もしくは奨学金団体を見つけます。大学院に入学して普通に研究に励んでいれば、3年目以降TAもしくはRAを見つけるのはアメリカの場合そんなに難しくないので、心配しなくて大丈夫だと思います。
返信ありがとうございます。
そうなんですね!
悩みが一つ解決できました。
とても参考になるブログで助かっています。
これからも拝見させていただきます!
good job! go for it!