Caltechについに入学しました!ということで研究施設&入学までのイベントについて紹介します。


研究環境

Center for Autonomous Systems and Technologies (CAST)

名前の通り自律的に考え、行動することができるシステムを構築し、人間の問題解決能力を高めること、ひいては探査可能な極限的な地球・宇宙環境を広げることを目的として設立された、Caltechの新しい学際的な研究施設です。まさに僕が研究したいテーマでかつこの分野の最先端の研究設備が整っているので、これからが非常に楽しみです。CASTの野望は、かつてJPL(ジェット推進研究所:Caltechが所有するNASAの研究所)がCaltechから誕生したように、CASTを2代目のJPLにするというもので、その第1世代として研究を行えることは、考えただけでワクワクしてきます。

Aerospace Robotics and Control Laboratory

CASTを構成する研究室の一つで、ここが僕が所属している研究室です。自己紹介のページで紹介したように、宇宙機、ロボット、今流行りの自動運転車、などなど様々なハードウェアに命を吹き込み、設計者の思い通りに動かすための理論的な枠組みを開発しています。


Caltech入学

渡米→入学式

引っ越しとか研究の準備とかもかねて入学式の1か月前ぐらいに渡米したのですが、そこから入学式までの間、毎日のように何か新入生向けのイベントが企画されていて、それらに参加する中でたくさんのCaltech新入生と知り合うことになります。中にはかくし芸大会みたいなのもあり、日本と違ってみんなめちゃくちゃ積極的なのが印象的でした。僕は日本語でTSUNAMIを熱唱して変な空気になりました。

今後研究に没頭していくことを考えると、他分野の研究者たちとの交流の機会は積極的に動かなければ減る一方だと思うので、早い段階で様々な領域の学生をつなげる試みはCaltechの少数精鋭としての強みを生かした良いプログラムなのかもしれないですね。

入学式当日

セレモニーは日本と同様厳かでしたが、その夜に花火を大量に打ち上げて大スクリーンで”Guardians of the Galaxy vol.2”を見るというところにアメリカを感じました。


感想

Caltechで博士号取得を目指すということは、僕の人生の中で取っても大きな決断でした。人生において、大きな決断には、どの選択をすべきか、そして、その選択は正しかったのかという迷いが誰しも常につきまとうと思いますが、それについての僕の意見です。

どの選択をすべきかという問いに答えるときに僕が常に意識しようとしているととは、自分の掲げる目標や純粋な知的好奇心にしたがって、可能な限り迷い悩んで、何があろうと、周りの人の意見に流されず、変人と思われようが、だれもやっていないことであろうが、あらゆる角度から広い視点で考え、自分自身で決断を下すということです。

そして決断後、自分の選択は正しかったのかという問いには、別の選択をした未来を現在と比較することはできないのだから、そもそも答えることができません。したがって、これに答えを出すことなんてあきらめて、自分が選んだ方の人生を思いっきり楽しむしかないし、そうできること自体が正しい選択をしたことの裏付けになるような気がします。そして、そのための燃料となるのは、自分の選択が正しいと自分が一番納得できているという事実で、これこそが、どの選択をすべきかという問いに真摯に向き合って、迷い悩んで自分自身で決断を下すことを僕が常に意識しようとしている理由です。

うまくいってもいかなくても、自分で決めたことなら後にくよくよ悩まなくて良いので楽ですよね!

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